Alpha Clipping (アルファクリッピング / カットアウト)は、ゲームグラフィックスのレンダリングや最適化(テクニカルアート)において極めて重要となる技術用語です。シェーダーにおいて、テクスチャのアルファ値(透明度)が特定のしきい値以下のピクセルを、GPUの判定ステージで即座に「破棄(discard)」して描画をカットする技術。

現実世界での例え:複雑な模様のシールを『クッキーの型抜き』のように、いらない部分をスパッと切り落とす処理

アルファクリッピングは、「金網の模様が描かれたシールを貼るときに、網の隙間の白い部分をカッターナイフでスパッとくり抜いて、完全に穴を開けてしまう手法」です。半透明ブレンドのように「うっすら透ける」のではなく、「有るか、無いか(0か1か)」の二択でピクセルを完全に削ぎ落とします。くり抜かれた部分は何も描画されないため、不透明オブジェクトの超高速な描画メリットを100%維持したまま、超軽量に葉っぱや網を表現できます。

Alpha Clipping (アルファクリッピング / カットアウト) concept infographic diagram

図:Alpha Clipping (アルファクリッピング / カットアウト)の基本的な処理フローと仕組みを日本語表記で分かりやすく図解したインフォグラフィック

詳細な仕組みと動作原理

マテリアルの描画モードを「Opaque(不透明)」に設定した上で「Alpha Clipping」を有効にし、しきい値(例:0.5)を設定して、透明なピクセルだけを強制的に非描画(型抜き)にします。