LOD (Level of Detail / 詳細レベル)は、ゲームグラフィックスのレンダリングや最適化(テクニカルアート)において極めて重要となる技術用語です。カメラとオブジェクトの距離に応じて、3Dメッシュの複雑さ(ポリゴン数)を自動的に段階変化させ、GPUのジオメトリ負荷を最適化する技術。

現実世界での例え:遠くの家を『本物の木材』で作るか、背景の『おもちゃのミニチュア』で済ませるかの手抜き

LODは、「カメラからの距離に合わせて、本物の精密な豪邸(LOD0)と、遠くの背景用のおもちゃのミニチュア(LOD2)を自動的にすり替える手品」です。目の前にある家は、柱や窓枠まで細かく作り込まれた本物の建物である必要があります。しかし、3km先にある豆粒のような家は、たとえ立方体の単純な箱(6ポリゴン)に写真を貼っただけのミニチュアであっても、画面上でのサイズはわずか3ピクセル程度なので、人間にはその違いが絶対に判別できません。このすり替えによって、GPUが処理する頂点数を最大90%以上削減します。

LOD (Level of Detail / 詳細レベル) concept infographic diagram

図:LOD (Level of Detail / 詳細レベル)の基本的な処理フローと仕組みを日本語表記で分かりやすく図解したインフォグラフィック

詳細な仕組みと動作原理

LOD Groupコンポーネントを使用し、近距離用のLOD0(高精細)、中距離用のLOD1(中精度)、遠距離用のLOD2(極限まで削減された簡易メッシュ)を用意して、距離に応じて自動切り替えさせます。