Inherit Velocity (速度の継承)は、ゲームグラフィックスのレンダリングや最適化(テクニカルアート)において極めて重要となる技術用語です。パーティクルが発生した際、放出元(親オブジェクトや動いているキャラ)の移動速度を自動で引き継ぎ、自然な物理挙動を再現する仕組み。
現実世界での例え:走る電車の中で『真上に投げたボール』が手元に戻ってくる慣性
速度の継承は、「時速100kmで走る電車の中で、ジャンプした乗客が後ろの壁に激突せず、元の位置に着地できる慣性の法則」です。もし速度を継承しない(Inherit=0)と、電車(親)から離れた瞬間(空中)に速度がゼロになるため、瞬時に電車の後ろへ置き去りにされます。速度を正しく継承する(Inherit=1)ことで、粒子は親と同じ速度を持ったまま飛び出すため、移動しながらでも美しい一体感を保てます。
図:Inherit Velocity (速度の継承)の基本的な処理フローと仕組みを日本語表記で分かりやすく図解したインフォグラフィック
詳細な仕組みと動作原理
パーティクルシステムの「Inherit Velocity」モジュールを有効にし、Multiplier(倍率)を「1.0」などに設定して、親の移動速度を粒子に100%継承させます。