Simulation Space (シミュレーション空間)は、ゲームグラフィックスのレンダリングや最適化(テクニカルアート)において極めて重要となる技術用語です。パーティクルシステムにおいて、粒子の挙動や座標計算の基準を親ゲームオブジェクト(Local)にするか、シーンのワールド空間(World)にするかを決定する設定。
現実世界での例え:走行中の電車の窓から投げ捨てたゴミが、空中で『電車にくっついて並走する(Local)』か『その場に落ちる(World)』かの物理
Simulation Spaceは、「高速走行する電車の窓から外にゴミ(パーティクル)を投げ捨てた際の挙動の物理設定」です。もし設定が「Local(ローカル)」の場合、投げ捨てられたゴミは電車の横の空中でピタッと静止し、電車のスピードと同じ速度で電車と並走し続けます(非常に不自然な挙動)。「World(ワールド)」に設定すると、ゴミは投げ捨てられたその瞬間のGPS座標(ワールド位置)にその場にフワッと置き去りにされ、電車だけが遠ざかっていきます。これが風に漂う煙や火の粉の自然な物理現象です。
図:Simulation Space (シミュレーション空間)の基本的な処理フローと仕組みを日本語表記で分かりやすく図解したインフォグラフィック
詳細な仕組みと動作原理
Simulation Space設定を「World」に変更し、粒子が一度発生した後は親オブジェクトの移動から完全に解放され、シーンのワールド座標空間に静的に取り残されて漂う自然な排気・軌跡エフェクトにします。