White Balance (ホワイトバランス)は、ゲームグラフィックスのレンダリングや最適化(テクニカルアート)において極めて重要となる技術用語です。光源の色の影響(赤みがかった電球光や青みがかった影など)を中和し、画面内の「本来白いもの」が正しく白く映るように、色温度(Temperature)と色合いTint)を精密に補正する技術の解説。

現実世界での例え:カメラのレンズの前に『温かみのある暖色フィルター(オレンジ)』や『涼しげな寒色フィルター(ブルー)』をカチッと挟み込み、世界全体の空気の温度を自在にコントロールする色調の魔法

ホワイトバランスは、「どんな光の下(白熱電球の下でも、青空の下でも)でも、人間が『白い紙』を見たときにそれを『白』だと脳内で自動補正して認識する、人間の目のすばらしい順応マジックを再現・ハックする色彩システム」です。この基準をあえてマイナス(青)に傾けることで、背筋が凍るような冷たいサイバーシティや雪国を演出し、逆にプラス(オレンジ)に傾けることで、家族が集まるリビングのようなほっこりしたノスタルジーを一瞬で表現します。

White Balance (ホワイトバランス) concept infographic diagram

図:White Balance (ホワイトバランス)の基本的な処理フローと仕組みを日本語表記で分かりやすく図解したインフォグラフィック

詳細な仕組みと動作原理

ポストプロセスボリュームに「White Balance」を追加し、色温度(Temperature)のスライダーをマイナス(青側)やプラス(赤側)に動かして、シーンの環境に最適な空気の温度を設定します。