Multi-Pass Rendering (マルチパス・レンダリング)は、ゲームグラフィックスのレンダリングや最適化(テクニカルアート)において極めて重要となる技術用語です。VR描画において、左目用の全オブジェクトを描画し終わった後、再度カメラの位置を右目にずらしてすべての描画処理をゼロから繰り返す、互換性重視のステレオ描画方式。
現実世界での例え:右目用の絵と左目用の絵を、2枚のキャンバスに『最初から最後まで順番に描き直す』頑固な画家
マルチパス・レンダリングは、「3Dの立体写真を作るために、まず左側のキャンバスに絵を完璧に描き(パス1)、描き終わったら、イーゼルを右にずらして、今度は右目用のキャンバスに全く同じ風景を一からもう一度描き直す(パス2)頑固な職人技」です。時間は2倍かかります(CPU負荷が非常に高い)が、特別な近道(インスタンシング技術)を使わずに力技で描くため、どんなに古い絵の具や古い描き方(レガシーシェーダー)を使っても、絶対に間違いなく完璧な3D立体視が完成するという絶対的な安心感(高い互換性)があります。
図:Multi-Pass Rendering (マルチパス・レンダリング)の基本的な処理フローと仕組みを日本語表記で分かりやすく図解したインフォグラフィック
詳細な仕組みと動作原理
ステレオレンダリング設定を、クラシックで最も互換性の高い「Multi-Pass」に戻します(ただし、ドローコール負荷は倍増するため注意)。